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<震災6年>木の葉5000枚に思い込めて

追悼の思いが込められた葉を見送る参加者たち=11日午後2時50分ごろ、宮城県山元町の磯浜

 町民637人が東日本大震災の犠牲になった宮城県山元町で11日、犠牲者を悼む言葉が書かれたタイサンボクの葉約5000枚を海に流す行事があった。磯浜漁港に町民ら約40人が集まり、長さ20センチほどの葉に思い思いの言葉を記し、漁船や浜辺から流した。
 山元町坂元の沿岸部で被災し、内陸部に移転した斎藤よしえさん(70)は亡くなった近所の住民を追悼するため参加した。「3人家族全員が亡くなった家もあった。まさかあんな別れが来るとは思わなかった。書き切れない気持ちがあふれた」と語った。
 行事に協力した宮城県漁協仙南支所山元の運営委員長大和郁郎さん(69)は「亡くなった大勢の方々を悼むことができた」と話した。
 行事は石巻市で被災し、生まれ故郷に近い伊達市に移住した主婦永野泉さん(62)らが企画。兵庫県朝来市出身の児童文学作家、森はなさん(1909〜89年)の代表作「じろはったん」に登場し、死者に思いを寄せる「木の葉の舟」を模して実施された。葉は近隣の小学校などからも寄せられた。


2017年03月12日日曜日


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