宮城のニュース

<震災6年>石巻 つらくても

遺族を代表し、亡き祖母への思いを語る蟻坂さん=2017年3月11日午後4時5分ごろ、宮城県石巻市河北総合センター

 東日本大震災から6年がたった11日、津波被害を受けた沿岸の宮城県内13市町で追悼式や慰霊祭が営まれた。県内では9500人以上が犠牲になり、七回忌を迎えてもなお1200人余が行方不明のまま。参列した遺族や友人は大切な亡き人に思いを寄せ、祈りをささげた。
 宮城県石巻市の追悼式は河北総合センターであり、被災自治体で最多となった約4000人の犠牲者を悼んだ。
 約600人が参列。遺族を代表し、会社員蟻坂まなみさん(27)=仙台市青葉区=が亡くなった祖母淵田文子さん=当時(77)=への思いを語った。
 文子さんは、石巻市内の自宅で叔父と一緒に津波にのまれた。1週間余りたって2人の遺体が見つかった時には「涙だけがボロボロとこぼれ落ちてきた」と振り返った。
 薬品店を営み、化粧品も販売していた文子さんはいつもおしゃれでハイカラだった。花が大好きで、蟻坂さんは今も花を見るたびに文子さんを思い出す。
 蟻坂さんは震災後に薬剤師免許を取得し、製薬会社で働く。「つらい時、苦しい時でも顔を上げて一生懸命生きていくことが、亡くなった祖母たちに対する私の思い」と述べた。 亀山紘市長は式辞で「市民の皆さんと総力を結集し復興、再生、発展に向け全力で取り組む」と誓った。


2017年03月12日日曜日


先頭に戻る