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<震災6年>穏やかな表情 手彫り仏像遺族へ

小池住職(左)から手彫りの仏像を受け取る遺族=2017年3月11日、宮城県東松島市の清泰寺

 宮城県東松島市の清泰寺で11日、東日本大震災の犠牲者を追悼し地域の復興を願う報恩講が営まれた。住職の小池康裕さん(75)が、自ら彫った仏像約40体を遺族らに手渡した。
 報恩講には檀家(だんか)ら1000人余りが参列。遺族らは穏やかな表情の仏像を大切に抱きかかえ、顔や頭をいとおしそうになでていた。
 同県石巻市の無職後藤徳子さん(74)は、夫の繁さん=当時(74)=を津波で失った。仏像を受け取り、「お父さんが帰ってきたみたい。最近ようやく自宅を再建し、新しい家で七回忌を迎えることができた」と話した。
 小池さんは2003年の宮城県連続地震で壊れた本堂の柱を使って04年に仏像を彫り始め、これまで1000体以上を制作。「6年たっても、遺族は寂しい思いを抱えている。仏像を抱き、心を通わせることで、さみしさが少しでも和らげばいい」と語った。


2017年03月12日日曜日


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