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<震災6年>合格を伝えられなかった

海が見渡せる広場で卒塔婆を奉納する参列者=2017年3月11日、宮城県気仙沼市の地福寺

 宮城県気仙沼市階上地区の地福寺で11日、東日本大震災の七回忌の追悼法要が営まれた。地区の犠牲者182人の遺族ら約300人が参列した。
 津波で全壊し修復した本堂で営まれた法要で、遺族を代表し、妻の伊都子さん=当時(59)=を亡くした菊田皓(ひろし)さん(70)が「亡き人の面影を思い浮かべ、声なき声を聞きながらやってきた。これからも支えに感謝して前に進もう」とあいさつ。参列者は手を合わせ、震災後、寺と交流のある神戸市多聞東中、玉津中の卒業生ら約70人が駆け付けて歌声を披露した。
 南三陸町志津川の佐藤友美さん(24)は震災当時、高校3年生だった。亡くなった母方の祖父母の横堀佳男さん=同(77)=、米子さん=同(73)=に「大学合格を伝えられなかったことが今も心残り」と目を潤ませた。
 佐藤さんは県教委に昨春採用され、母校の志津川小の教壇に立つ。「震災のことを子どもたちにしっかり伝え、経験を無駄にしないから。2人とも見守っていて」と祈った。


2017年03月12日日曜日


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