岩手のニュース

<震災6年>分散の町 再会の喜びかみしめて

震災から6年の日に合わせ、久しぶりに再会した仲町町内会の元住民ら

 東日本大震災で壊滅し、散り散りになった岩手県陸前高田市気仙町今泉地区の仲町町内会の元住民らが11日、同地区に集まった。犠牲者を悼み、再会をかみしめた。
 仲町は約30戸に80人ほどが暮らしていたという。津波で25人が死亡、行方不明になった。ほとんどが市指定避難所の仲町公民館で被災した。町内会は解散したが、毎年命日に集まる。
 同日は元住民やその親類ら約50人が訪れた。今泉地区の泉増寺で、住民有志が公民館跡地に当初建てて復興工事のため移設した鎮魂碑前で祈りをささげた。
 この後、地区内に今年2月に開所した済生会陸前高田診療所に移り、昔の写真を見て思い出話をしたり近況を伝え合ったりした。
 今泉地区はまだ宅地造成工事が続く。地区に戻る元住民は少ない。一関市に家を建てた吉田和子さん(63)は、義母を亡くし夫の行方が分からない。地区であった運動会や敬老会を振り返り「人数が少なく、住民同士で仲が良かった。同じ苦しみを味わった人たち。離れても心のよりどころだ」と話した。
 呼び掛け人で陸前高田市竹駒町の村上馨さん(75)は「復興してきたと言われるが、悔しさは生涯抱く。協力を得ながら続けたい」と声を詰まらせた。


2017年03月12日日曜日


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