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<震災6年>灯籠1200個 釜石の川面照らす

犠牲者の名前が書かれた1200個の灯籠が流された追悼の灯籠流し=11日午後5時20分ごろ、釜石市大渡町

 震災で犠牲になった岩手県釜石市民を鎮魂する灯籠流しが11日、市中心部の甲子川河川敷であった。釜石仏教会が七回忌に合わせて企画し、関連死を含む全犠牲者の名前を記した灯籠約1200個を用意した。
 僧侶の読経と犠牲者名を読み上げる声が響く中、遺族や市民有志が灯籠を次々と川に浮かべた。色とりどりの光が川面を照らし、ゆっくりと下っていった。
 同市の主婦三浦アイさん(66)は、長女栄子さん=当時(35)=と長男光さん=当時(33)=を震災で亡くした。三浦さんの病気の夫を気遣って自宅に戻り、避難途中に波にのまれた。
 2人の灯籠は寄り添うようにしばらく川岸付近を漂い、やがて他の灯籠と合流した。三浦さんは「ただただ涙が出る。生き残ったみんなを守ってと呼び掛けた」と手を合わせ続けた。
 仏教会は、岩手県大槌町の大槌湾と船越湾でも約1300個を流した。


2017年03月12日日曜日


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