岩手のニュース

<震災6年>再興の願い 屋上から

津波到達時刻にビル屋上で娘と一緒に手を合わせる米沢さん=2017年3月11日午後3時25分ごろ、岩手県陸前高田市

 東日本大震災の津波被害が甚大だった岩手県陸前高田市中心部に残る被災したビルで11日、遺族9人が花を手向けた。津波到達時刻の午後3時25分ごろには3階建ての屋上で手を合わせた。
 ビルを所有する包装資材販売業「米沢商会」を営む同市の米沢祐一さん(52)は、震災記憶の風化を防ごうとビルを後世に残す考えだ。「津波の怖さが分かる爪痕がなくなってきた。震災を忘れてはいけないと今後も伝えたい」と語る。
 同市の主婦戸羽初枝さん(55)は、震災で犠牲になった息子と娘の冥福を祈った。震災発生時刻前後にはビルの周囲を動画で撮影し、ネットで発信した。
 「ビル屋上に上がったのは5回目。来るたびに光景が変わる。これだけ広い場所にどんな街をつくるのか。生きている人の責任が問われていると思う」と6年の時をかみしめた。


2017年03月12日日曜日


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