岩手のニュース

<震災6年政府追悼式>父残した後悔 いまも

千葉陽さん

◎岩手県遺族代表 千葉陽さんの言葉全文

 大地が波打つような地震と海から迫る壁のような大津波が起きた3月11日が、今日で6年を迎えました。
 私は、その津波で、父を亡くしてしまいました。仕事で離れた場所にいたとはいえ、近くにいたらなどと、いろいろと思うことばかりです。かつて、海に関わる仕事をしていた父ですから、海で亡くなるのは、父らしいのかもしれませんが、非常に残念でたまりません。また、同じ地域に住む人たちも、津波の犠牲となり、大変お世話になった方々だけに、残念です。
 あの時から、もう6年でもあり、まだ6年でもあります。
 この間に、私は、縁があって結婚し、新たな家族ができ、家もできました。しかし、あの時から3月11日が近づくと、少し心が落ち着かない自分がいます。かつての風景が変わっていく姿に、復興しているのだと、実感することはありますが、この心の衝動は、一生続くのではないかと思います。
 去年、いま住む町で、台風による甚大な被害がありました。
 私にとって、津波を思い起こす出来事でした。幸い、私自身、被害はほとんどありませんでしたけど、どこにいても、どんなに万全でいたとしても、災害の影響から逃れることはできないのだと感じました。その災害から、何とか生き残った者として、精いっぱいに生きることを全うすること、そして、さまざまなことで起きる「つらさ」を「幸せ」に変えられるように、いまの自分が持てる力が役立つのならば、少しでもできることをしていきたいと思います。
 最後に、これまでのさまざまな支援に対して、深く感謝し、震災によって亡くなられた方々に、ご冥福をお祈りし、遺族代表の言葉とさせていただきます。


2017年03月12日日曜日


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