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<震災6年>宇宙桜 復興のシンボルに

原発事故からの復興を願い、桜を植樹する中学生や関係者=11日午後2時30分ごろ、福島県楢葉町

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2015年9月に解除された福島県楢葉町で11日、復興を願う植樹祭があり、宇宙で8カ月間保管された種に由来する「きぼうの桜」の苗木が植えられた。
 苗木は日本三大桜の一つとされる山梨県北杜市の「山高神代桜」。町民らは宇宙で生き抜いた生命力と、未来へ前進する地域の姿を重ね合わせた。
 町内の天神岬であった植樹祭には約100人が参加した。松本幸英町長は「岬からの眺望は原発事故の負の遺産といえる(除染廃棄物の)仮置き場など、震災の教訓を後世に伝える。宇宙桜を復興のシンボルとなるよう大切に育てたい」とあいさつした。
 植樹後、楢葉中2年の猪狩快人さん(14)は「また町に人が集まるように願った。亡くなった人たちの分まで頑張って生きていきたい」と話した。
 「きぼうの桜」は国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に保管され、宇宙飛行士の若田光一さんが09年7月に持ち帰った。植樹は財団法人ワンアース(茨城県)のプロジェクトで、今後は岩手、宮城両県の沿岸部でも実施される。


2017年03月12日日曜日


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