広域のニュース

<震災6年>被災3県 鎮魂の思いいつまでも

鎮魂の思いを込めて手を合わせる参列者=11日午後4時ごろ、宮城県南三陸町総合体育館

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の各県で11日、県など主催の追悼式が行われ、参列者は鎮魂の祈りを込めて静かに手を合わせた。
 宮城県南三陸町の町総合体育館で催された式には約1100人が来場。参列した村井嘉浩知事は「宮城を次の世代にしっかりと引き継げるよう、県民と心を一つにする」と述べた。
 遺族代表として父と祖母を亡くした大学2年阿部成子さん(20)がメッセージを寄せ、同級生と震災の教訓を伝える活動を始めたことを紹介した。
 岩手県は釜石市の釜石高で、市と合同の式を開催した。達増拓也知事は「岩手の被災地では今、昨年夏の台風10号災害を乗り越えながら復旧の歩みが着実に進んでいる。復興の先を見据えた地域振興にも取り組む」と誓った。
 参列した約700人を代表し、津波で妻=当時(63)=を亡くした同市の三浦芳男さん(71)が「犠牲者と残された家族のためにも、同じ悲劇を絶対に繰り返さない防災対策を強く望む」と訴えた。
 福島県の式は福島市のコラッセふくしまであり、約250人が出席した。内堀雅雄知事は「今も多くの県民が避難生活を続け、復興は途上にある。福島県の未来に明るい希望を感じていただけるよう、全身全霊で挑戦を続ける」と述べた。
 浪江町で同居していた両親を亡くし、遺族代表として登壇した相馬市の川口登さん(67)は「浪江町の避難指示は今月末に解除される。私たちの過去の記憶と未来を両手に携えながら復興への取り組みが進められることを願う」と強調した。


2017年03月12日日曜日


先頭に戻る