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<防災フォーラム>記憶の伝承 次世代の役割

トークイベントで、次世代が果たすべき役割の大切さを訴えた安田さん(右)の話に聞き入る参加者

 仙台市青葉区の仙台国際センターで12日に開かれた仙台防災未来フォーラム2017の一環として、震災体験を若い世代に語り継ぎ、教訓を今後の防災につなげることをテーマに、トークイベント「次世代が語る/次世代と語る−311震災伝承と防災」が行われた。「次世代」が果たすべき役割や世代を超えた伝承の可能性について議論が交わされ、約120人が聞き入った。
 義母が津波の犠牲になった陸前高田市の復興を記録し続けるフォトジャーナリスト安田菜津紀さん(29)が講演。「今はまだ摩擦や葛藤があるかもしれないが、記録や記憶を次世代に手渡していくことは時がたつほど重要になっていく」と伝承の重要性を訴えた。
 震災の語り部として活動する地元大学生、高校生ら3人と安田さんの討論もあった。東松島市野蒜の自宅で祖父を津波で失った石巻西高3年の志野ほのかさん(18)は「私が体験を話すことで、次に来る災害から一人でも多くの命を救いたい」と決意を述べた。
 石巻市大川小の教員だった父親を亡くした宮城教育大3年佐々木奏太さん(21)は「立場や境遇を超えて震災を伝えることが、犠牲を無にしないことにつながる」と胸中を明かした。
 河北新報社が主催し、日本損害保険協会(東京)が特別協賛した。河北新報の震災復興企画「今できることプロジェクト」とも連携し、協賛する尚絅学院大のボランティア団体「TASKI(たすき)」が活動を発表した。
 イベントは、河北新報社などが4月に始める年15回の震災伝承講座「311『伝える/備える』次世代塾」のキックオフも兼ねており、受講予定の学生らも聞き入って、震災に向き合う決意を新たにした。


2017年03月13日月曜日


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