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<震災6年>滋賀の男性 たこ焼きで交流続ける

住民との会話を楽しみながらたこ焼きを作る徳田さん=12日、南三陸町歌津の伊里前福幸商店街

 宮城県南三陸町歌津の仮設商店街「伊里前福幸商店街」で12日、仮設では最後となる「春告げワカメ祭り」が開かれた。滋賀県長浜市のボランティア徳田智史さん(34)は、4年連続でたこ焼き屋を出店。新しい常設の商店街が来月オープンするが、徳田さんは「新商店街でも参加したい」と歌津の復興を見守るつもりだ。
 徳田さんは長浜市の野球連盟が南三陸町の子どもに野球道具を支援したことをきっかけに、2012年3月、初めて町を訪れた。支援団体「源希倶楽部(くらぶ)」を結成し、南三陸の写真展などを開催してきた。
 平日は包装資材業を父と営み、週末にたこ焼きを売る徳田さんは、14年から福幸商店街のワカメ祭りに出店し、売り上げを商店街などに寄付している。
 祭り会場では、長浜市に招かれたことがある少年野球チーム「伊里前ブルーオーシャンズ」の阿部将哉(まさや)君(12)=伊里前小6年=が、家族でたこ焼きを買いに来た。阿部君は「南三陸のことを思ってくれてうれしい。支援を励みにして野球をずっと続けたい」と徳田さんに笑顔を見せた。
 徳田さんは、被災地への訪問を「おこがましくないか」と考えることもある。それでも歌津の人が歓迎してくれ、たこ焼きを「おいしい」と言ってくれるのを見て「支援ではなく交流」と思い、今も足を運ぶ。
 新商店街「南三陸ハマーレ歌津」が4月23日、伊里前の7メートルかさ上げした復興市街地にオープンする。
 「子どもたちの成長が楽しみ。歌津の復興を見守りたい」。そう願う徳田さんは通い続けるつもりだ。


2017年03月13日月曜日


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