宮城のニュース

<エコラの日々>水の惑星の水循環

絵・木下亜梨沙

 地球は水の惑星です。海は地球の表面積の7割を占め、私たちの体は約70%の水でできています。しかし、私たちが使うことのできる水は地球上の全ての水の2.5%しかありません。水は人類を含め、この地球上に生きる全ての生命の源なのです。
 その水の環境汚染が進んでいます。
 海の水は太陽の熱で蒸発し、水蒸気となって雲を作ります。やがて雨となって地上に降り、川となって再び海に注ぎます。この大きな水循環システムの中に人間の暮らしがあります。
 私たちの出す生活排水には、油やとぎ汁などたくさんの有機物が含まれています。その多くは下水処理場で取り除かれますが、海に流れ出た有機物は海水を富栄養化し、植物プランクトンを大量発生させ、海中の酸素を減らして赤潮を招きます。海中のバクテリアが分解しても追い付かないほど、生活用水により海は汚れてきているのです。それは汚染の原因の60%と言われています。
 また、川から海に注いだ有害な化学物質(農薬や洗剤など)は、食物連鎖を通して凝縮されながら体内に蓄積されていきます。これらは海の生態系を壊し、海産物を通じて私たちの健康にも悪影響を与える恐れがあるといえるでしょう。
 最近ではプラスチックごみによる汚染も深刻です。特に問題なのが波間を漂ううちに砕けたペットボトルや、研磨剤として化粧品や歯磨き粉に含まれる「マイクロビーズ」と呼ばれるポリエチレン粒子、製品に加工される前のプラスチック粒「レジンペレット」などです。
 これらは元々有害物質が含まれ、しかも石油からできているためポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害物質を吸着しやすいといいます。これを魚や海鳥が間違えて食べてしまう例が相次いでいます。
 東京電力福島第1原発事故によるセシウム汚染水が現在も海に流出しています。ドイツのキーレ研究所の海洋汚染地図を見て、この現実をきちんと受け止めなければならないと強く感じました。
 このまま水の環境汚染が進めば、人類を含めこの地球上で生きる全ての生物たちは滅びるしかありません。次の世代のために「水を大切に使いできるだけ汚さないようにする」など、「水の惑星の水循環」を意識して日々暮らしていきたいものです。
(ACT53仙台 矢吹真理子)


2017年03月13日月曜日


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