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<避難解除>広野の仮設期限 元気に再会誓う

昼食を取りながら話を弾ませる仮設住宅の人たち

 東京電力福島第1原発事故で一時、全町避難した福島県広野町の町民が暮らす同県いわき市中央台の仮設住宅で12日、お別れの昼食会「出会いに感謝の会」があった。自主避難者への仮設住宅提供が今月末で終わるのを前に企画された。
 周辺5カ所の仮設住宅から約30人が参加した。自治会長の一人で呼び掛け人の滝本力さん(66)が「自治会の催しも最後。町に帰ってもまだまだ大変だが、また元気に再会しよう」とあいさつ。参加者は昼食を取りながら約1時間、思い出話などに花を咲かせた。
 幸森正男さん(80)は3年前に妻を亡くした。30日に町に戻る予定で「仮設住宅は病院が近く、便利だった。妻と一緒に帰りたかった」と話した。久保田敏子さん(92)は自宅が使えなくなり、町内の孫の家に住む。「仮設は皆いい人で仲良しだった。出るのは寂しい」と別れを惜しんだ。
 参加者には、同居する長男夫婦が子どもの関係などでいわきに残るため1人で町に戻る人や、転居先が未定の人もいた。
 広野町によると、2012年には12カ所の仮設住宅に計1700人が暮らしていた。今年2月9日現在は686人で、自宅や災害公営住宅の完成を待つ「特定延長」の13世帯を除き、3月末までに退去する。
 特定延長の世帯は1カ所に集約され、17年度には8カ所の仮設住宅を撤去する。借り上げ住宅には972人(2月9日現在)が住んでいる。


2017年03月13日月曜日


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