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<原発避難>休校の双葉翔陽高 いつかまた

双葉翔陽高の校旗を降納する山田勇樹さん(左)と弟の拓実さん

 東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町からいわき市に避難し、3月末で休校となる双葉翔陽高の休校式が12日、同県いわき市で220人が出席して行われた。
 菅野利彦校長が式辞で「積み上げてきた歴史と伝統は輝き続ける。いつの日かまた大熊町の校舎に生徒の声が響くことを夢見ている」と話した。
 本年度の生徒会長だった山田勇樹さん(18)は「校訓の自主・責任の精神で、困難に立ち向かっていく。受け継いできた絆と母校に対する熱い思いを大切にしていきたい」と述べた。
 山田さんと、三つ子のきょうだいの弟でクラス委員長だった拓実さん(18)の2人が校旗を降納。全員で校歌を斉唱した。拓実さんは閉会の言葉で「双葉翔陽高は4月から静かに歴史を積み重ねていく。これからも見守り続ける」と誓った。
 双葉翔陽高は1942年開設の大野青年学校が前身。58年に浪江高大野分校と富岡高農業部が合併・独立して双葉農高となり、97年に現校名となった。卒業生は計5151人。
 双葉農高を卒業した渡辺富美子さん(54)は「町の中を走ったマラソン大会や学校へ続く並木道、校庭の松の木などを思い出し、涙が出た。(休校は)仕方ないが、残念です」と話した。


2017年03月13日月曜日


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