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<風力発電>復興へ追い風に 被災沿岸部で稼動

津波被災地で稼働し始めた風力発電所

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市の沿岸部で、海風を利用する小型風力発電所が完成し、13日に運転を始めた。隼電気(仙台市若林区)が、県の新エネルギー設備導入促進事業の助成を受け建設。県によると、同事業では岩沼市の風力発電に次ぎ2件目となる。

 最大出力19.8キロワット、高さ約28メートルの風車1基を備える。年間発電量は7万8100キロワット時で、一般家庭の20世帯分に相当。東北電力に売電し、年約430万円の売り上げを見込む。事業費は約4000万円。県の補助金1170万円を充てた。
 設置場所は、東松島市大曲の敷地400平方メートル。津波被害により災害危険区域に指定され、隼電気が所有者から20年間借り受ける。
 現地で13日にあった式典で、同社の平間修一社長は「甚大な津波被害を受けた大曲地区で、この風車が復興のモニュメントにもなってほしい」と述べた。
 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、太陽光(10キロワット以上)は1キロワット時当たり24円なのに対し、風力(20キロワット未満)は55円と優遇されている。平間社長は「ノウハウを生かし、他の地域でも風力発電を広めたい」と話した。
 岩沼市の災害危険区域でも、産電工業(仙台市泉区)が県の新エネ促進事業の補助金交付を受け、小型風力発電所を稼働させている。


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2017年03月14日火曜日


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