宮城のニュース

ノーベル賞白川博士が特別教室 実験重要性説く

実験の合間に生徒たちと語り合う白川博士(中央)

 2000年のノーベル化学賞を受賞した筑波大名誉教授白川英樹博士(80)による特別実験教室(仙台市科学館、全国科学館連携協議会主催)が先日、仙台市青葉区の市科学館であった。市内の中学生23人が参加し、化学の不思議や実験の面白さを体感した。
 実験教室のテーマは「導電性プラスチックで2次電池を作ろう!」。電気を通す高分子(ポリマー)の発見と開発でノーベル賞を受賞した白川博士の指導で実験に取り組んだ。
 有機化合物「ピロール」の溶液に2枚の電極を入れて電気を流し、一方の電極にピロールが連結した「ポリピロール」の膜を生成。この電極を塩化ナトリウム水溶液に移して再び電気を流すと、導電性プラスチックができた。
 導電性プラスチックは充電と放電を繰り返せる2次電池の性質を持つ。生徒たちは充電と放電の時間などを測定した。
 各班の代表が実験結果のグラフやデータを発表。白川博士は「事前に予想したグラフを書いたのは独創的でおもしろい」「グラフの軸の取り方がきれいにまとまっている」と講評した。
 仙台二華中3年永沼将伍さん(15)は「大きなことを成し遂げた方なのでエネルギーを感じた。自分も実験が好きなので将来は研究で大きなことをしたい」と話した。
 最後に白川博士は「『百聞は一見にしかず』ということわざがあるが、私は『百見は一実験にしかず』と言っている。実験を通して化学の不思議に挑戦してほしい」とエールを送った。


関連ページ: 宮城 社会

2017年03月14日火曜日


先頭に戻る