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<四電新火力>仙台港 21年度運転開始

四国電力と住友商事が火力発電所を計画する予定地=14日、仙台市宮城野区港4丁目の仙台港

 四国電力は14日、住友商事と共同で、仙台市宮城野区港4丁目の仙台港高松埠頭(ふとう)に、石炭と木質バイオマスの混焼火力発電所「仙台高松発電所」(仮称、出力11万2000キロワット)を建設する計画を発表した。電力小売り全面自由化を踏まえ、首都圏など東日本への供給力を強化するのが目的。2018年度下期の着工、21年度上期の営業運転開始を計画する。
 四電が供給エリア外に発電所を造るのは初めて。昨年5月に火力発電施設を対象に含めた仙台市環境影響評価条例に基づき環境アセスメントを実施する方針で、同日、評価方法書の縦覧に入った。4月上旬に市内2カ所で住民説明会を開き、現況調査などを経た評価準備書の段階でも開催する。
 予定地は高松埠頭北側の工業専用地域約3.6ヘクタールで、20年間賃借する。両社は「東日本におけるベースロード電源を確保する上で、仙台港は港湾設備や送電線容量などの条件が整っている」と説明した。
 年間で使用する石炭約25万トンはオーストラリア、インドネシア産を想定。木質ペレット約15万トンは北米のほか国内産の使用も検討する。ペレットの混焼率(熱量換算)は30%で、石炭のみと比べ二酸化炭素排出量は2割程度少ないという。硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじんなど汚染物質除去装置については、「仙台市の要請を受け、同規模火力の最高水準の技術を反映させる」との方針を示した。
 年間販売電力量8億キロワット時のうち、バイオマス分に当たる2億5000万キロワット時は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度に基づき東北電力に売電。残る5億5000万キロワット時は首都圏など東日本向けに販売する。
 仙台港では、関西電力などの子会社が石炭火力発電所「仙台パワーステーション」(出力11万2000キロワット)を建設中で、10月の営業運転開始を計画している。


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2017年03月15日水曜日


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