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外国人向け災害情報 新たにスマホ案文集

案文集の1ページ。場面に応じて使える例文を紹介している(「やさしい日本語」のウェブサイトから)

 災害時、外国人に情報を分かりやすく伝える「やさしい日本語」を研究する弘前大人文学部社会言語学研究室は、緊急時に使えるスマートフォン向けの案文集と、日本で暮らす外国人のための生活情報に関する広報紙向けのガイドラインをインターネット上で新たに公開した。ガイドラインは、既に公開している用字用語辞典(6850語)と併用して使うことを想定している。

 案文集は、日本人との共同生活に慣れず、避難所に行かない外国人にも情報を迅速に伝えようと制作した。「配給所(はいきゅうじょ)で食(た)べ物(もの)をもらうことができます。お金(かね)はいりません」など、地震発生後にすぐに使える例文を紹介している。
 ガイドラインは、図書館の利用法やごみの出し方といった情報を、自治体やボランティアが外国人に伝える場面を想定。漢字は少なく、ローマ字は使わない、など14のルールを定めた。緊急時に備え、簡易な日本語で文章を作ることに慣れてもらうのが狙い。
 東北大大学院工学研究科と連携し、文章の難易度などを指摘してくれるシステム「やんしす」のスマホ用アプリも配信している。
 弘前大社会言語学研究室は、阪神大震災で外国人被災者に十分に情報が届かなかったことから、日本語が母国語でない人に分かりやすい表現を検討。「やさしい日本語」は、全国の自治体や企業で活用されているという。


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2017年03月15日水曜日


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