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食通し人つなぐ Uターン女性が農業に奮闘

住民らとマラソンコースを清掃する上野さん(手前右)

 農業が盛んな宮城県登米市で、昨年1月にUターンした上野まどかさん(27)がコメ作りや畜産に励んでいる。18、19両日には地元であるマラソン大会で、地場の食をアピールする。「登米のおいしい食材を全国に発信し、食べる人と作る人、地方と都市をつなげたい」と張り切っている。
 上野さんは、父親の邦夫さん(65)と共に農業に取り組む。約5ヘクタールの田んぼでササニシキを栽培。牛の養育にも関わり、母牛の乳を搾り子牛に与えている。
 稲わらや堆肥を融通し合う住民らの姿に「人と人が互いに信頼し、支え合っている」と、古里の良さを改めて感じているという。
 2012年に仙台市の大学を卒業し上京。新聞社を経て勤務した広告代理店で、登米市の農業による地域活性化事業を担当した。
 邦夫さんが病に倒れた14年春、上野さんは「農家を継ぐ」と直談判したが、強く反対され、いったんは諦めかけた。
 転機は14年に始まった登米市を舞台とする「東北風土マラソン&フェスティバル」(実行委員会主催)。実行委員として関わり、農業に懸ける思いや愛郷心を募らせた。
 コース途中の「エイドステーション」では、東北各地の名物グルメを提供。ボランティアが地場のはっと汁やソーセージ、石巻市の海産物、秋田県のいぶりがっこなどを振る舞う。
 上野さんは何度もコース周辺の地区を回り、協力を依頼。区長らが熱意に動かされ、ボランティアを集めてくれた。上野さんはボランティアの弁当に地元農協の登米産牛や自家米を使うなどしている。
 今年の大会には国内外の約6000人が出場する。神奈川県出身で市外から登米を支援する大会発起人の竹川隆司さん(39)は「長く大会を続けたい。地元の協力が大事で、将来的には『自分たちのお祭り』と思ってほしい」と願う。
 上野さんは「地元の人が登米の食材のおいしいを再認識する機会にしたい」と話す。


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2017年03月16日木曜日


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