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<むすび塾>女性の力を防災に

女性の視点を生かした防災の在り方を話し合った「むすび塾」=仙台市宮城野区の岩切市民センター

 河北新報社は15日、通算65回目の防災・減災ワークショップ「むすび塾」を仙台市宮城野区岩切で開いた。初めてNPO法人イコールネット仙台(仙台市)と共催し、「女性と防災」をテーマに設定。東日本大震災で女性たちが味わった苦労を振り返り、当時の経験を踏まえた教訓や、女性の力を地域防災に生かす方策を話し合った。
 岩切地区では、地元女性グループが2010年と15年に「岩切・女性たちの防災宣言」を策定するなど女性の防災活動が盛ん。地区にいる市地域防災リーダー5人のうち4人が女性だ。
 語り合いには男性4人、女性7人の住民ら計11人が参加。地区の女性と災害の関わりについて、震災時に高齢者や子連れの母親らを公民館などで自主的に受け入れたことや、15年9月の宮城豪雨の際に避難所運営を担った経緯が紹介された。現在は地区の災害対策本部や避難所運営組織に女性が名を連ねるという。
 地域防災リーダー菅野澄枝さん(48)は「PTA活動などに携わった女性が多く、その縁で地域団体とのつながりも深い」と指摘。岩切地区町内会連合会の吉川時夫会長(82)は「女性の視点を取り入れた防災を一層進めたい」と語った。
 イコールネット仙台は男女共同参画社会の実現を目指して03年に設立。13〜15年に女性防災リーダーの養成講座を開き、計約100人が受講した。宗片恵美子代表理事は「男性の共感も得ているのが岩切地区の強み。『岩切モデル』として発信してほしい」とエールを送った。
 イコールネット仙台と共催する「むすび塾」は今後も定期的に開催する予定。


2017年03月16日木曜日


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