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政宗公の宝探し 歴史と防災セットで学ぶ

目印のたるを前に宝物の探索を続ける子どもたち

 仙台市青葉区の片平地区で今月上旬、宝探しと防災学習を組み合わせたイベント「まちを守護する政宗公の秘宝を探せ!」が行われた。地元の子どもたちに、街を散策しながら災害時の危険箇所や避難場所を確認してもらう試み。主催団体は地域の防災力向上を目的に、今年秋にも同様の体験学習の開催を検討している。

 イベントを仕掛けたのは、片平地区の町内会や学校など29団体で構成する「災害に強いまちづくり委員会」。東日本大震災後の2013年に発足し、災害時の帰宅困難者や外国人対応などの課題を、教訓を生かしながら協議している。
 イベント当日の5日は片平地区の小中学生ら約70人が11班に分かれ、市地下鉄東西線大町西公園駅前を出発。ガイド役を務めた地元住民らのヒントと地図を頼りに、地区内に隠された宝物を探した。
 子どもたちは地域の集会所や公園を回り、「自宅で大地震が起きたらどこに逃げるか」「この避難所はどんな時に使えるか」などの質問に答え、宝物の在りかに関する暗号を獲得。ガイドが、過去に広瀬川が洪水を起こして橋が壊れた歴史などを紹介すると、真剣な表情で聞き入っていた。
 ゴール地点の片平市民センターで見つけ出した宝物は、同地区の子どもたちでつくるグループ「三日月団」の認定証。防災意識の向上をはじめ、祭りなどに参加して街づくりの一翼を担う。
 片平丁小6年の川上雅仁君(12)は「避難所がこんなにあるなんて知らなかった。歴史や防災を楽しく学ぶことができ、また参加してみたい」と話した。
 片平地区は16年度、内閣府から「地区防災計画モデル地区」に選定されるなど、地域一体で防災体制を推進している。
 同地区連合町内会の今野均会長は「子どもが小さい時から防災を学び、自助や共助の力を身に付けるきっかけにしてほしい。防災の取り組みを街づくりにもつなげたい」と話している。


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2017年03月16日木曜日


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