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<世界学生空手>川村V2 東京五輪目指し精進

帝京大総合武道館で練習に励む川村(右)=東京都八王子市

 2020年東京五輪の追加種目、空手の女子個人組手で、帝京大を今春卒業する川村菜摘(22)=宮城・聖和学園高出=が金メダル候補として有望視されている。昨年8月の世界学生選手権(ポルトガル)では最重量の68キロ超級で2連覇を達成し、今年1月末のパリの国際大会でも同階級を制覇。「(種目として)空手を知ってもらえる五輪での優勝を最終目標にして練習に励みたい」と意気込む。
 身長170センチの長い手脚を生かしたスピードある突きが武器だ。世界学生選手権は2年に1度の大会。全日本空手道連盟の強化委員会委員長も務める帝京大の香川政夫師範(61)は「組手で日本人が連覇したのは初めて。期待に応えてくれた」とたたえる。
 昨年7月にあった全日本学生選手権でベスト8にとどまった悔しさが薬となった。川村は「無差別の学生選手権は、いつも通り戦えば負けなかった。気負った」と省み、世界学生選手権の連覇に「ほっとして涙が出た」と振り返る。
 海外のトップクラスの選手が参加した1月27〜29日のプレミアリーグ「オープンド・パリ」は、得意の突きでポイントを稼いで優勝。実力を世界に示した。
 青森県七戸町で生まれ、多賀城市で育った。多賀城小2年で競技を始め、6年時に国際大会で優勝。多賀城中ではソフトボールや陸上に力を入れたが、3年夏に「これでやめよう」と臨んだ空手の全国大会で頂点に立ち「やっぱり自分には空手かな」と思い直した。
 聖和学園高3年時にアジアジュニア選手権などを制した後、入学した帝京大では「先輩も同期も後輩も強く、負けたくない気持ちで練習した」と周囲から刺激を受けながら力を付けた。香川師範は「東北人特有の辛抱強さがある。どんな相手でもぶれずに自分の技を出す」と評価する。
 帝京大主将を務める川村は本年度、団体でも全日本大学選手権の組手で7連覇を果たした。「主将としてのプレッシャーを乗り越えて、精神的に強くなった」と実感する。
 4月からは1年間、今秋国体が行われる愛媛県の国体強化選手になる。地元の宮城になかなか帰れないが「勇気や感動を届けられるような試合をしたい」と精進を誓う。(加藤伸一)


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2017年03月16日木曜日


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