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貯蔵リンゴ雪の中からお目覚め 各地へ出荷

掘り起こされた「雪貯蔵りんご」を手に取り、香りを確かめるバイヤーら

 青果仲卸業の新日本青果(青森市)は15日、弘前市の農場で「雪貯蔵りんご」の掘り起こし作業を公開した。リンゴ農家や全国のバイヤーら約20人が、今年の出来栄えを確かめていた。
 「雪貯蔵りんご」は、雪中で外気が遮断され、気温0度、湿度90%以上の環境が維持されるため、鮮度や水分が保たれるという。同社の取り組みは8年目。年々量を増やし、今季は前年比2.5倍となる約80トンのリンゴを4200箱の木箱に詰め、1月中旬から雪に埋めて保冷した。
 木箱は2メートルほどの高さに積み上げた後、鮮度を保つ袋をかぶせて上から雪で覆っていた。掘り起こし作業では、重機で雪を下ろして木箱を取り出した。
 箱を覆う袋が外されると、熟成されたリンゴの香りが辺りに漂った。試食したダイエー近畿事業本部近畿商品部のバイヤー石本洋康さん(51)は「みずみずしくて香りがいい。『雪で貯蔵』という付加価値もあり、関西でも人気がある」と話した。
 新日本青果によると、生食用として出荷する約40トンの6割は関西で消費される。盛真美常務(45)は「雪で作物を貯蔵するのは青森の昔からの知恵。雪のない地方で販売を拡大していきたい」と意気込んだ。


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2017年03月16日木曜日


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