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<原発事故>側溝の汚泥除去開始 いわき

側溝の汚泥を除去する作業員=福島県いわき市小名浜

 福島県いわき市は、東京電力福島第1原発事故の影響で側溝にたまり続ける汚泥の除去作業を始めた。年度内に小名浜地区の18.9キロで実施。590立方メートルの除去を見込む。事業費は9900万円で、最終的に国が全額を負担する。
 初日の13日は作業員が吸泥車のバキュームを使ったり、スコップで掘り起こしたりして、約100メートルの区間の汚泥を取り除いた。
 放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超の汚泥は国が中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)などに運ぶ。市は2000ベクレル以下を民間最終処分場に搬入。2000〜8000ベクレルは民間の溶融施設に引き取ってもらう方向で検討している。
 市は新年度、小名浜地区の残りと他の11地区の計358.5キロで、9790立方メートルを除去する。国は事業費26億3900万円の半額を福島再生加速化交付金で補助し、半分は震災復興特別交付税を充てる方針。
 市道路管理課の担当者は「年度内の作業で効率的な除去方法を確立し、全域に広げていきたい」と話す。
 市内では原発事故前、住民が年2回、一斉に側溝の「泥上げ」をしていたが、事故後は一度も実施していない。久之浜・大久地区のみ、道路除染の一環として汚泥が除去されている。


2017年03月16日木曜日


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