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<ホテルの仕事人@仙台>東北ならでは 発信

ホテルの事務室で海外からの予約電話に対応する大友さん

 接客から裏方までさまざまな人たちが働くホテル。心地よいサービスの裏側には、各分野で頑張るスタッフがいる。多様化するニーズに対応し、より良いサービスの実現を求め、仙台市内のホテルで奮闘する人々を追った。(報道部・江川史織)

◎ホテルメトロポリタン仙台インバウンド担当 大友怜さん(33)

<語学力買われる>
 2017年2月中旬にタイ・バンコクであったタイ国際旅行フェア。5日間で計35万人が訪れる東南アジア最大級の旅行博に、仙台市内のホテルマンで唯一参加した男性がいた。
 ホテルメトロポリタン仙台の宿泊セールスグループチーフマネジャーの大友怜さん(33)。東北観光推進機構などと連携し、他のホテルに先駆け、インバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客に取り組むパイオニア的な存在だ。
 大友さんは中国・西安市出身。旧姓は王。フランス留学中に知り合った宮城県出身の妻と2007年に仙台に移り、10年に入社した。母国語と日本語はもちろん、英語、フランス語を話す語学力が買われた。
 10年秋にインバウンド担当になり、海外の旅行会社を訪問するなど活動を始めたが、東北の知名度の低さに苦戦した。「日本地図で東北や仙台の位置を示し、東京からのアクセス方法を伝えるところから始めました」と振り返る。
 プロモーションの際には、「外国人目線で珍しいこと」を意識し、定番だけでなく穴場の観光スポットも紹介している。「例えばJR石巻駅から石ノ森萬画館までの沿道にあるキャラクター像。地元民にはなじみの風景でも、外国人にはとても新鮮」と話す。

<海外出張 年50日>
 アジアを中心に年間約50日の海外出張に出掛け、現地の旅行業界に人脈もできた。認知度は少しずつ高まり、「『仙台』という漢字が読める人が増えてきた」と手応えを感じている。
 ホテルメトロポリタン仙台に宿泊する外国人は10年度で約9000人。東日本大震災後の11年度は約2000人まで減ったが、16年度は約1万3000人になる見込みだ。
 「外国人の観光客は、その土地でしかできないこと、買えないものに価値を見いだすようになっている。東北や仙台ならではのコンテンツを発信し続けたい」


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2017年03月16日木曜日


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