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<防災庁舎>町長への告訴・告発 遺族全員取り下げ

 東日本大震災の津波で宮城県南三陸町の防災対策庁舎にいた町職員ら43人が犠牲になったのは適切な指示を出さなかったためだとして、業務上過失致死容疑で佐藤仁町長を告訴・告発した町職員の遺族9人全員が告訴・告発を取り下げていたことが17日、分かった。南三陸署は同日、捜査結果を仙台地検に書類送付した。
 震災時に町役場にいたとみられる職員の遺族5人が告訴、役場外から防災庁舎に駆け付けた職員の遺族4人が告発し、同署は2016年9月に受理した。同署が遺族側に事情聴取を進めたところ、今月17日までに「町長の違法性を裏付ける新たな事実が見つからなかった」などとして順次取り下げた。
 同署はこうした経緯を踏まえた捜査結果の書類を地検に送付した。佐藤町長らへの聴取、現場検証などは実施しなかった。
 遺族側は、大津波警報の発令後に佐藤町長は防災計画で定めた場所に避難するよう指揮命令すべき義務があったのに防災庁舎にとどまり、職員が逃げる機会を失ったと主張していた。
 遺族の一人は12年3月、業務上過失致死容疑で佐藤町長を告訴。地検は15年8月、不起訴処分にした。


2017年03月18日土曜日


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