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<五輪野球福島開催>知事「温かい支援に感謝」

横断幕を掲げ地元開催の正式決定を喜ぶ福島市職員ら=17日午後2時50分ごろ、福島市役所

 2020年東京五輪野球・ソフトボールの一部試合が福島県で開催されることが正式に決まった17日、県内には喜びの声が広がった。五輪は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から節目の10年目に開かれる。関係者は「支援への感謝と復興の進展を世界に示したい」と気を引き締めた。
 内堀雅雄知事は同日午前、大会組織委員会の遠藤利明会長代行から開催決定の通知を電話で受けた。記者団に「温かい支援に感謝し、前に進んだ福島の姿を世界に知ってもらう貴重な機会になる。県民が五輪を笑顔で迎えられるよう、大前提となる福島の再生を全力で進める」と強調した。
 会場となる県営あづま球場(福島市)は、老朽化した設備の更新や内野の芝生化などが必要とされる。県は一定の費用を負担する意向で、組織委や世界野球ソフトボール連盟(WBSC)などと協議しながら改修を進める方向だ。
 福島市は同日、市役所に横断幕を掲げて決定を祝った。小林香市長は「過酷事故を起こした原発と同じ名前を冠した市町村は福島市だけ。県全体や東北の復興状況を世界に発信できる」と意気込んだ。
 いわき市と共に会場候補に名乗りを挙げていた郡山市の品川万里市長は「県内開催は大変喜ばしい。郡山市が何をすべきかを見極めて対応したい」とコメントした。
 地元の野球関係者は、原発事故や少子化でチームが減る中での波及効果を期待する。福島市の少年野球チーム「ファンキー・モンキー・ドリームス」の斎藤義晴監督(65)は「子どもたちが一流のプレーを通じ、野球の楽しさや奥深さに触れられる。大会会場だけでなく、子どもたちが気軽に練習や試合ができる施設整備も進めてほしい」と話した。


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2017年03月18日土曜日


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