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<ベガルタ>終了間際 奥埜が決勝ゴール

柏―仙台 試合終了間際、仙台・奥埜(右)がシュートを決め、1―0とする。左は柏・鎌田(山本武志撮影)

 後半ロスタイム、中央からのFK。仙台・金久保が早めに蹴ったボールは柏に渡る。エリア手前に詰めた奥埜がトラップミスを見逃さず、かすめ取った。「しっかり右足に当たっていなかった」と振り返る低い弾道のシュートは、GKの前で一度バウンドし、予期せぬ軌道を描きネットに吸い込まれた。
 奥埜は「FKの時、よそ見をしていた」と打ち明けた。金久保から名前を呼ばれ、気付くと目の前にボールがあった。「足を出して取り、思い切り振り抜いた」。殊勲のゴールは苦笑いの産物。だが、勝利は偶然ではない。
 試合開始と同時に、仙台はゴール近くでクリスティアーノ、ディエゴオリベイラの屈強な助っ人に、駆け回られた。端から見れば押される展開も、渡辺監督にすれば「あえて引き込んだ」。後半、体力と集中力が切れたのか、動きが緩慢になった柏の隙を突いた。「少ないチャンスをものにしよう」(渡辺監督)と描いた通りになった。
 リーグ戦の勝利は全て、前半を守備で耐え、後半に得点する形。「じれない、慌てない」の精神が根付きつつある。「無失点で勝つと、やはりうれしい」と石川直。チームはJ1通算100勝目をつかみ、目標のトップ5へまた一つ自信を深めた。(狭間優作)


2017年03月19日日曜日


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