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<外ヶ浜町長選>12年ぶり選挙戦へ

町長選の準備が進む青森県外ケ浜町。港近くにも選挙ポスター用掲示板が設置された

 任期満了に伴い21日告示される青森県外ケ浜町長選(26日投開票)は、12年ぶりに選挙戦となる見通しだ。昨年12月に無所属現職の森内勇氏(79)が4選を目指すと表明し、当初は過去2回に続き無投票になるとみられていた。しかし、2月になって、山崎力・元自民党参院議員の次女の元会社員結子氏(35)が無所属で立候補する意向を表明した。青森市に住む山崎氏が参戦した背景には、町長と地元選出県議との対立が見え隠れする。

 「トップが変われば町が変わる。若さとフットワークを生かし、いい外ケ浜をつくりたい」。山崎氏は3日の事務所開きで関係者を前に意気込みを語った。
 2月まで青森市の水産加工会社に勤務。20歳の頃からから力氏の選挙を手伝い、力氏が落選した昨年7月の参院選では町での個人演説会に代理出席した。
 ただ町内に地縁はなく、郡部の選挙では珍しい若手の落下傘候補となる。関係者によると、力氏の支援者が昨年の参院選後、地元の東津軽郡(定数1)選出で自民党県連幹事長を務める神山久志県議の協力を得て、擁立作業を進めていた。
 町は2005年、蟹田、平舘、三厩の3町村の飛び地合併で誕生した。合併後初の町長選で、非自民系の県議だった森内氏が蟹田、平舘の2首長を破り当選した。
 神山県議は05年の町長選で、県議選で議席を争ったこともある森内氏を支援。町長と県議ですみ分けが続いていた。しかし、「森内氏が2期目、3期目と無投票で当選する中、政治的な立場が元々異なる2人の間に距離感が生まれていった」(山崎氏の陣営幹部)という。神山県議は今回、山崎氏の支援に回り対立姿勢を明確にした格好だ。
 森内氏は取材に「旧3町村の各地域で温泉やグループホームを建設し、平等に生活の質の向上に取り組んできた」と12年間の実績を強調。子育て支援の拡充などを掲げ、町政の継続を訴える。町議の大半や建設業界などが支援に回り、組織力の強さを見せる。
 山崎氏は漁業など第1次産業を中心とした「稼げる仕組みの実現」を掲げる。知名度不足を課題に挙げ、あいさつ回りを繰り返して浸透を図っている。
 町民の反応はさまざまだ。男性介護士(22)は「現町長は在任期間が長い。新しい人に若い視点で町を変えてほしい」と世代交代に期待する。無職男性(59)は「現職には実績と安定感がある。外ケ浜は男性中心の漁業の町。女性の町長では厳しいのではないか」と指摘した。


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2017年03月20日月曜日


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