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<鳥インフル>感染拡大や風評被害に恐々

養鶏場に出入りした車両を入念に消毒する県職員ら=24日午前1時55分ごろ、宮城県栗原市
殺処分作業の最前線基地となっている宮城県栗原市栗駒総合体育館。進行状況を紙に書き、張り出した=24日午後1時すぎ

 宮城県栗原市の養鶏場で飼育されたニワトリの死骸からH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、ニワトリの殺処分が始まった24日、畜産関係者からは感染拡大や風評被害を心配する声が上がった。
 「渡り鳥の飛来時期が過ぎたので大丈夫と思っていたが…。とにかく早く解決してほしい」。現場近くの養鶏業男性は不安げに話す。
 卵や鶏肉の移動制限を求める県の通達に基づき男性は23日、商品の出荷を停止。翌24日は消石灰を鶏舎周辺に散布したほか、出入り口の通行人を制限するなどの対策に当たった。
 他県では1週間近く出荷停止になったケースもある。「ウイルスは目に見えないので怖い。今はやるべきことをやるしかない」と言い聞かせるように語った。
 出荷制限エリアの卵を県産ブランドとして販売する市内の会社社長は風評被害を懸念。「宮城の雄大な自然で育てたイメージが逆効果にならないか心配」とした上で「誤解を招かぬよう顧客に状況を丁寧に説明したい」と話した。
 市内の畜産関係者によると、ウイルスに感染した養鶏場は取扱数が多いことから管理体制が厳しく、インフルエンザの流行時期には小まめに消石灰をまくなど対策を講じていた。運営会社の幹部は周囲に「今は申し訳ないとしか言えない」と話しているという。
 栗原市の担当者は「早期解決を目指して県としっかり連携するとともに、風評被害防止に向け鶏肉や卵からウイルスが人に感染しないとのデータをきちんと発信していく」と強調した。


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2017年03月25日土曜日


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