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船で「さよなら」 最後の離任式

漁船から手を振り、児童らとの別れを惜しむ教職員たち

 岩手県大船渡市赤崎町の蛸ノ浦小で24日、転任や退職の教職員を漁船で送る伝統の離任式があった。東日本大震災で被災したため同校で一緒に学校生活を送ってきた赤崎小の対象者を含む13人が、両校の児童や地域住民に別れを告げた。
 児童たちは学校近くの岸壁で花道をつくり、離任する教職員一人一人と握手を交わした。汽笛を鳴らした2隻の船が離岸すると、恩師の名前を呼びながら「さようなら」「お元気で」と手を振った。
 2年間勤めた蛸ノ浦小の須藤寿弘校長(55)は「一つの学校のように子どもたちが頑張っている姿に助けられた。感謝の気持ちでいっぱい」と振り返った。
 船での離任は80年ほど前から続く。交通事情が悪く、教職員が船で通勤していたのがきっかけという。
 両校は3月末で閉校。新年度は新「赤崎小」となり、児童は町内の高台に新築した校舎で学ぶ。蛸ノ浦小の離任式は最後となる。


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2017年03月25日土曜日


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