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<仙台中2自殺>第三者委「いじめの苦痛一因」

 仙台市泉区の南中山中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は29日、「いじめによる精神的苦痛が自殺の一因」とする答申書を大越裕光教育長に提出した。いじめの具体的な態様や加害生徒は特定しなかった。
 答申によると、男子生徒は他の生徒のからかいの対象になりやすかった。部活動で下級生から「キモイ」「ウザイ」などと言われることもあったが、男子生徒に対してのみの言葉ではなく「意図的な加害行為とは言えない」と判断した。
 いじめが存在する可能性を学校が把握した後、教員らの情報共有や経過観察に不十分さがあったと指摘。男子生徒は会員制交流サイト(SNS)で自殺をほのめかすなどしていたが、「学校など周囲の大人が、男子生徒が自死を意識するほどに精神的苦痛を累積していることを把握できなかった」と結論付けた。
 再発防止策として、中学生の発達段階の特性を踏まえた教育相談の知識とスキルの向上、スクールソーシャルワーカーの拡充など9項目を提言した。
 大越教育長は「より寄り添った対応を心掛ける必要があった。学校の対応は必ずしも十分ではなかった」と話した。
 市教委は答申に対する遺族の所見をまとめた文書を添え、4月中に奥山恵美子市長に報告する。奥山市長は市による再調査の可否を判断する。

[おことわり]当時中学2年の男子生徒の学校について、遺族が当初、校名公表を望まなかったため匿名としてきましたが、遺族が公表に同意したため実名に切り替えます。


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2017年03月30日木曜日


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