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震災で浸水 旧観慶丸商店の修復工事終了

修復工事を終え展示準備が進む旧観慶丸商店

 東日本大震災で1階部分が浸水した石巻市指定文化財「旧観慶丸商店」の修復工事が終了し、街中の文化発信拠点として4月2日にオープンする。5月まで同市出身の画家浅井元義さんの絵画展を開き、7〜9月は牡鹿半島などを舞台に開催される芸術と音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」の展示会場の一つになる。

 旧観慶丸商店は市内初の百貨店として、1930年に完成した3階建ての洋風木造建築物。タイルで覆われた外壁やスペイン瓦の屋根が特徴で、2013年に市に寄贈された。15年に市文化財に指定され、16年2月から復旧工事として耐震補強などを施し今年2月末に終了した。
 浅井さんの絵画展は5月7日まで。入場無料。浅井さんは市内の古い建物を描いており、被災した市文化センターで所蔵していた絵画約60点を展示する。津波で水に漬かり、修復した作品も飾る。来場者には浅井さんが描いた旧観慶丸商店のポストカードを配る。
 リボーンアート・フェスは7月22日〜9月10日に開催。旧観慶丸商店は数少ない室内展示場として利用され、オーストリア生まれの思想家ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925年)の黒板絵を展示する。
 11月以降は1階で企画展示、2階で歴史研究家毛利総七郎(1888〜1975年)の民俗史料「毛利コレクション」を公開する。
 市の担当者は「旧観慶丸商店の建物と合わせ、浅井さんによる懐かしい石巻の風景を見てほしい」と話している。


2017年03月31日金曜日


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