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<富岡町避難解除>災害公営住宅 住民入居へ

完成した災害公営住宅の室内を見渡す伊藤さん夫婦=31日、福島県富岡町

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県富岡町の避難指示が1日午前0時、帰還困難区域を除いて解除された。解除対象は3830世帯9578人。町が整備を進めてきた災害公営住宅も初めて完成し、帰町する住民の入居が始まる。
 解除されたのは居住制限、避難指示解除準備の両区域。公営住宅は、町が復興拠点に位置付ける曲田地区に建設された。木造平屋40戸と2階建て10戸。自宅を解体したり、自宅が帰還困難区域にあったりする町民らが入居する。町は他地区を含め、さらに計104戸を年内に完成させる計画。
 式典で宮本皓一町長は「災害公営住宅などを整備し、町内生活に大きく寄与できると安堵(あんど)している」と述べた。
 入居者を代表して鍵のレプリカを受け取った大和田信成さん(60)は「生まれ育った地元に戻れるのは最高にうれしい」と話した。
 家族4人でいわき市の仮設住宅で暮らしてきた。帰還困難区域にある夜の森地区の自宅には帰れないが、「これから富岡に戻る町民のため、安心して住めることを示したい」と話した。
 郡山市の借り上げアパートに避難している伊藤栄一さん(86)、ヒデさん(80)夫婦は大型連休ごろに入居する予定。自宅はネズミ被害などがひどく、解体を決めた。
 鍵を受け取ったヒデさんは「古里の空気はいい。富岡に必ず帰るんだという希望を持ち続けて良かった。高齢の私たちは、避難生活をこれ以上続けるのは厳しかった」と喜んだ。


2017年04月01日土曜日


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