福島のニュース

<避難解除>楢葉、南相馬で学校再開

 東京電力福島第1原発事故で一時避難区域となった福島県楢葉町と南相馬市小高区の小中学校は6日、地元の本校舎で授業を再開する。両地区の児童生徒は合わせて234人。避難先の仮設校舎時代の前年度から24.3%減った。来年度に地元で再開予定の県内5町村も同じような状況で、避難先での転校や進学が続いているとみられる。

 県内7町村の各教育委員会によると、新入生を含む本年度と過去の児童生徒数は表の通り。
 楢葉町の小学2校、中学1校はこれまで、いわき市の同じ仮設校舎に移転。南相馬市小高区の小学4校と中学1校は校種別に同市鹿島区の2カ所の仮設校舎で学んでいた。地元の避難指示は、楢葉町が2015年9月、小高区が16年7月に解除された。
 本年度の児童生徒は楢葉町が計105人で前年度から18.0%減った。小高区は28.7%減の129人。新小学1年生は楢葉町9人、小高区4人にとどまる。
 一方、来年4月に地元で授業を再開するのは、帰還困難区域を除く避難指示が昨年6月に解除された葛尾村と、今年3月31日解除の浪江町、飯舘村、川俣町山木屋、4月1日解除の富岡町。本年度末までは避難先だった中通り地方で授業を続ける。
 このうち、前年度から増えたのは葛尾村と富岡町の中学だけ。浪江町は小学、中学ともにほぼ半減した。
 飯舘村の小学校も51人に半減した。村はスポーツ公園などと一体的となった学校を整備し、教育環境を整える方針。ただ、現状では想定する1学年30人には届きそうにない。
 葛尾村は当初の今春再開予定を、子どもの帰還遅れを受けて1年延期。浪江、富岡町は避難先での授業も続け、再開する町内校と併存させる方針だ。
 内堀雅雄知事は3日の定例記者会見で「保護者それぞれの判断を尊重しつつも、自治体には子どもの声を古里に戻したいという強い思いがある」と述べ、教員配置や施設整備などで支援する考えを示した。
 全域避難が続く大熊、双葉両町は地元での再開のめどが立っていない。


2017年04月06日木曜日


先頭に戻る