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<放射光施設>建設地東北大に 連携面評価

東北放射光施設の建設地に内定した東北大青葉山キャンパス南西部の土地=仙台市青葉区

 物質を原子レベルで解析して新技術開発につなげる次世代型放射光施設について、東北への立地を目指す産学連携組織「光科学イノベーションセンター」(仙台市、理事長・高田昌樹東北大総長特別補佐)の建設地選定諮問委員会が、建設地を東北大青葉山キャンパス(仙台市青葉区)に内定したことが10日分かった。センターに11日答申する。

 内定したのはキャンパス南西部で、東北大が所有するゴルフ場跡地の一部約6万5000平方メートル。近くに今月、同大農学部と大学院農学研究科が雨宮キャンパス(青葉区)から移転した。
 放射光研究者らで構成する諮問委は、東北大の研究機関との密接な連携や、首都圏などから訪れる研究者、企業関係者のアクセスの良さを評価したとみられる。センターは答申を踏まえて近く結論を出す。
 諮問委は2月、青葉山キャンパスと宮城県丸森町、松島町、大郷町、青森県むつ小川原開発地区(六ケ所村、三沢市)の5カ所を候補地に選定作業に入った。都内で2回の会合、3月26日に宮城県内4カ所の視察とヒアリングを実施した。
 建設地を巡っては、東北の7国立大でつくる東北放射光施設推進会議の第三者委員会が2015年6月、丸森、松島、大郷の3町に絞り込む報告書を作成。地盤の安定性から丸森町を「最適」、松島、大郷両町を「適する」と評価した。東北大は今回より西側の敷地を提示し、起伏が多い地形などを理由に落選した経緯がある。
 センターは18年度内の着工、20年度の完成を目指す。建設費約300億円は国の復興予算を全面的に活用する当初方針を転換。地元中小を含む民間企業からの調達で一部を賄おうと出資の募集活動を展開している。


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2017年04月11日火曜日


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