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<浅田真央引退>東北の被災地からも惜しむ声

被災した石巻市の児童らにスケートを指導する浅田選手(右)。左は姉の舞さん=2013年6月、仙台市泉区のアイスリンク仙台

 フィギュアスケート女子の浅田真央選手(26)が10日、現役引退を表明した。東日本大震災後はたびたび被災地に足を運び、華麗な演技やスケート教室を通じて被災者を勇気づけてきた。交流したファンからは、優しさにあふれた天才スケーターの引退を惜しむ声が相次いだ。
 浅田選手は2013年6月、仙台市泉区のアイスリンク仙台であったチャリティースケート教室で講師を務めた。参加した石巻市釜小など3校の児童約70人の中には初心者も多かったが、「大丈夫、頑張ろう」と声を掛けながら滑ることの楽しさを伝えた。
 リンクの在家正樹支配人(46)は「教えている時の真剣なまなざしが印象的だった」と振り返る。「あらゆるプレッシャーの中で戦ってきた。ゆっくり休んでほしい」とねぎらった。
 15年2月には福島県川俣町の仮設住宅を訪問。東京電力福島第1原発事故で避難区域となった同町山木屋地区の住民と交流した。
 自治会長の広野太さん(67)は、「現れた瞬間に周りがパッと明るくなった。本当にありがたく感じた」と懐かしむ。地区の避難指示は今年3月31日に解除された。「(浅田選手と同じく)私たちも次に進んでいきたい」と語った。
 引退表明から一夜明けた11日も、アイスリンク仙台では将来の五輪選手を目指す子どもたちがスケートに打ち込んでいた。仙台市榴岡小1年加藤樹さん(6)は「一緒に滑ってみたかったのに…」と寂しそう。2歳から浅田選手のまねをしていたという同市長町南小1年大友慈(めぐみ)さん(6)は「真央ちゃんのようにジャンプをたくさん飛べるようになる」と誓った。


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2017年04月12日水曜日


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