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<トップに聞く>防災・減災に役立てる

ニック・レーン 米プリンストン大卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経て2005年にアクサグループ入社。16年6月から現職。44歳。米国出身。

◎アクサ生命 ニック・レーン社長

 アクサ生命保険(東京)のニック・レーン社長は、仙台市内で河北新報社の取材に応じた。昨年6月の就任後、初めて東日本大震災の被災地に入り、「震災を乗り越える人たちの精神力に感銘を受けた」と語った。震災の調査、研究を支援する考えを示し「世界の防災、減災に役立てたい」と強調した。(聞き手は報道部・田柳暁)
 −震災から6年に合わせ被災地を訪れた。
 「歴代社長が毎年この時期に被災地を訪問している。苦労や犠牲を乗り越える日本人の力に心を動かされてきたと聞いた。顧客へのサービス、従業員へのサポートのためにも被災地を訪れるのは大切なことだ」
 「今回は仙台、相馬、福島各市を訪ね、各商工会議所の幹部と懇談した。震災に負けず再生を目指す姿が印象的だった」
 −被災地支援にどう取り組んできたか。
 「当初は保険金の支払いだったが、時間の経過とともに、被災した児童生徒らの心のケアや親を亡くした子どもの就学を支援する団体への助成、減災・防災教育の推進など、内容を変化させてきた」
 「現在は再建した企業にアクサの社員を派遣するなどして、健康経営を後押ししている。従業員の健康を守り、生産性を上げることがさらなる発展につながる。アクサグループの研究基金『アクサリサーチファンド』を活用し、震災の経験を調査、研究する機関に資金を提供していく。世界の防災、減災に役立てたい」
 −日本での保険商品の販売展開をどう考えるか。
 「高齢化を背景に、死亡保障を付けながら積立金を投資信託で運用する変額保険商品『ユニットリンク』が好評だ。健康で長生きするための医療保障の新商品も昨年発売した。請求に対して支払うのが従来の保険の仕事だが、今後は予防に力を入れる。高齢化は世界的な流れだ。日本で学んだビジネスモデルを他の国に生かしたい」


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2017年04月13日木曜日


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