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<荒川・羽生記念碑>挑戦、成長 聖地に誓う

モニュメントについて笑顔で話をする羽生選手と荒川さん
日本フィギュアスケート発祥の地を記念したモニュメント

 共に仙台市で育ち、冬季五輪フィギュアスケート金メダリストの荒川静香さん(35)=宮城・東北高−早大出=と羽生結弦選手(22)=ANA、東北高出=の偉業をたたえるモニュメントが16日、青葉区の市地下鉄東西線国際センター駅前に建てられた。除幕式に関係者約100人が出席。周辺には宮城が生んだ金メダリスト2人を一目見ようと観覧者約700人が集まり、2人が手を振ると大歓声を上げた。除幕式後に仙台国際センターであった記念イベントには、約900人のファンらが詰め掛けた。荒川さんと羽生選手は河北新報社の取材などに応じ、モニュメントの感想や今後の抱負などを語った。

 −モニュメントの感想は。
 荒川さん「私の現役時代の姿を見て、あの人も金メダルを獲得できたんだから、私にもできるんじゃないかって思えるきっかけになってくれたらうれしいです」
 羽生選手「新しくモニュメントを設置してもらえるような成績をまた取りたいという気持ちになりました。まだまだ大きなタイトルはたくさんあります。モニュメントだったり、仙台の風景だったりをしっかりと胸の中に入れながら、日々の練習や試合を頑張りたいです」

<けん引 実感ない>
 −羽生選手は3〜4月の世界選手権(フィンランド・ヘルシンキ)で優勝しました。
 羽生選手「まだ世界をけん引している実感は全くないですし、ショートプログラム(SP)で5位になるくらいですから、むしろまだ追い掛けられるなという実感しかないです。今は本当に世界のレベルは高く、誰が落ちてもおかしくない状態。それを面白いなと思いながら練習に臨んでいます」

 −羽生選手は自身の強さがどこにあると思いますか。
 羽生選手「フィギュアはお客さんが選手一人にしか集中しない。その感覚がすごく好きなんです。そこを楽しめるところにちょっと秘密があるのかな。でも世界選手権のSPを終えたときは、もう試合が怖くて、なんでこんなに試合が楽しくないんだろうと思うくらいでした」

 −荒川さんは同じ金メダリストとして、羽生選手のすごさをどう見ていますか。
 荒川さん「勝つまでよりも、勝ってから挑戦し続けることの方がはるかに大変。羽生選手はそれをずっと続けている間に成長しています。どこまで伸びしろがあるんだろうと思うくらい、本当にすごい選手だと思います」

<戦う姿 頼もしい>
 −今後の抱負は。
 荒川さん「フィギュアスケートの普及活動を続けていきたいです。スケート教室を開くこともできるでしょうし、言葉で伝えていくこともできます。また、プロとして演技を通じ、競技だけではないフィギュアの魅力を伝え、一人でも多くの人に興味を持ってもらいたいです」
 羽生選手「世界選手権やオリンピックで金メダルとか、大きな結果はみんなに勇気をもたらすと思います。僕自身もそうだったので。僕が今そういう存在になれているというのはうれしい。期待や応援に応えたいという気持ちが原動力にもなっているので、これからもどんどん成長していきたい。実力にさらなる磨きをかけ、来シーズンを過ごしたいです」

 −来季は平昌五輪があります。
 羽生選手「五輪だけが人生の集大成じゃないと試合ごとに感じています。今は自分の限界を高めていきたいという気持ちが強い。けがをしないことが一番効率よく実力を上げることになると今シーズン通して感じます」
 荒川さん「期待を背負って戦う姿は頼もしい。2連覇というプレッシャーもあると思いますが、男子のレベルが上がる中で挑戦する姿は、たくさんのことを伝えてくれると思います」


2017年04月17日月曜日


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