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<展勝地>お花見大渋滞予想 駐車場が大幅減

展勝地の駐車場に向かって行列を作る行楽車両。駐車場減で今年は混雑必至?=2016年4月24日

 お花見シーズンを目前に控えた北東北の桜の名所「展勝地」(岩手県北上市)で、大渋滞の懸念が高まっている。800台収容の臨時駐車場が使えなくなったためだ。市は新たな駐車場の確保やJR北上駅の利用をPRするが、周辺住民は「救急搬送などに支障が出たら大変」と不安を募らせている。
 5月7日まで開催される「さくらまつり」は期間中、北上川河畔約2キロにわたって連なる桜並木を目当てに40万人以上が訪れる地域の一大イベントだ。展勝地のソメイヨシノの開花は今月17日以降とみられる。
 北上川を挟んで約500メートルの位置に北上駅があるが、マイカー利用の行楽客が多い。ピーク時に1日当たり3000台を超え、片側1車線の周辺道路は毎年渋滞が発生している。駐車するのに2、3時間かかることもあるという。
 これに対し、桜並木に隣接する常設駐車場は2カ所で計450台分。市などはまつり期間中の4月の休日、無料の臨時駐車場を設け、シャトルバスを運行してきた。
 だが、これまで臨時駐車場として利用してきた展勝地の南3キロにある市有地に昨年、大規模太陽光発電施設が完成し、800台分の駐車用地が一気になくなった。
 代替策として市は、既存の市役所(50台)、江釣子古墳公園(50台)に加えて、東北自動車道北上江釣子インターチェンジ近くの商業施設パル(100台)と北上総合運動公園(200台)を新たに確保した。
 それでも臨時駐車場は差し引き500台分減少。渋滞緩和に「展勝地は新幹線の駅から歩いていけるのが魅力。川を横断する渡し船(料金350円)も使ってほしい」と高橋敏彦市長も懸命にアピールする。
 一方、住民は毎年この時期、生活道路の渋滞に頭を抱えてきた。
 地元の立花自治振興協議会長の軽石強さん(68)は「混雑を分散させるため、河川敷を駐車場として利用するよう市に提案したが、なかなか実現しない。桜の名所の価値を下げないためにも抜本的な対策が必要だ」と訴える。


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2017年04月17日月曜日


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