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<衆院区割り改定>野党、共闘巡り難航か

 衆院小選挙区の区割り改定案が事実上、まとまった。岩手は現行の3区を分割し、2区と4区に統合。選挙区数は4から3に減る。与野党は衆院解散のタイミングを計りながら、それぞれ候補者調整を迫られる。(盛岡総局・山形聡子)
 現行の4選挙区と与野党の立候補予定者は地図の通り。衆院選挙区画定審議会(区割り審)は、19日に安倍晋三首相に勧告する。

<党本部から叱咤>
 選挙区が消滅する3区。民進党現職の黄川田徹氏(63)は「人口が少ない選挙区を分割するという当初の指針通りの内容」と努めて冷静だ。自民党現職の橋本英教氏(49)=比例東北=も「正式な案が出てから党本部や県連で対応する」とクールに構える。
 ただ、ひとたび改定案が勧告されれば与野党とも骨肉の公認争いが始まる。候補予定者にとっては、本選前の「予備選挙」だ。
 自民の現職は4人。2区の鈴木俊一氏(64)以外は、民主から政権を奪還した2012年12月の衆院選以降、安倍首相への高い支持率を追い風に議席を得た安倍チルドレン。「支持率が高いからといって、怠けていたら(公認を)差し替える」。党本部の二階俊博幹事長の叱咤(しった)が現実味を増す。
 ならば一番怠けているのは誰なのか。県連の千葉伝会長は「誰が新しい選挙区の支部長(公認)にふさわしいか、地域の意見を聞いて決めることになるだろう」と言葉を選んだ。

<小沢氏と対決?>
 一方、与党以上に調整難航が予想されるのが共闘路線の野党陣営だ。野党4党は、2区の統一候補に民進の元議員畑浩治氏(53)を推す方針で合意済み。がぜん、黄川田氏の身の振り方がポイントになる。
 黄川田氏が地盤とする気仙地区が4区に統合された場合、民進内での畑氏とのすみ分けを考えても4区にくら替えするのが最も自然。しかし、そこには自由党代表の小沢一郎氏(74)が待ち受ける。
 黄川田氏を含め民進の3人は、元をただせば小沢チルドレン。旧民主党分裂直後の12年衆院選では黄川田氏と、小沢氏が擁立した新人が戦った経緯もある。
 「師弟対決」となれば小沢氏を軸に恩讐(おんしゅう)をはらんだ角逐(かくちく)の再燃が必至だ。野党共闘が持論の小沢氏が主導した2区の野党統一戦線にも影響しかねない。
 本来なら民進の県連代表として調整役を務める立場だけに、黄川田氏は「候補者調整は党本部の問題」と慎重な言い回し。自由の佐々木順一県連幹事長は「次期衆院選は野党結集が前提で、野党各党は尊重すべきだ」と黄川田氏の「越境」をやんわりけん制した。
 区割り改定案では、2区の一部が1区に編入されるとみられる。与野党とも全選挙区で戦術の再構築が避けられない情勢だ。


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2017年04月18日火曜日


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