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<栗原市長選>同級生の対決 集票に躍起

立候補者の演説を聴く有権者ら=16日、栗原市

 任期満了に伴う宮城県栗原市長選(23日投開票)は、ともに無所属新人の元市議千葉健司氏(60)と前副市長佐藤智氏(60)が選挙戦序盤から激しい舌戦を繰り広げている。両氏は旧築館町出身で、築館中、築館高と同じ学びやで青春時代を過ごした元同級生。同世代の友人や顔なじみの地区住民ら「地盤」が重なる中、両陣営は、同級生らのつながりを武器に、浮動票の獲得に熱い火花を散らす。

 「次を担うのは健司君だ」「勝つぞ」。告示日の16日、同市築館薬師の千葉氏の選挙事務所前であった第一声。朝から多くの同世代が駆け付け、声援を送った。千葉氏は「最後までしっかり戦う」と拳を上げて、選挙カーに乗り込んだ。
 現職に敗れた4年前の前回市長選から千葉氏を推す高校時代の友人は今回、後援会幹部になることを快諾した。「彼には現状を変えるだけの知識と人脈、行動力がある。何としても勝たせたい」と熱く語る。
 佐藤氏陣営も同級生が支援の輪を広げる。出馬会見を前に市長を目指す決意を告げられた幼なじみの男性は「誠実さと人望、統率力を備えた彼に支援を頼まれて断る人はいない。これからの栗原を背負って立つべき人材だ」と力を込める。
 佐藤氏を幼い頃から知る同級生の女性はこれまで選挙戦に縁はなかったが、今回初めて応援演説のマイクを握った。現在はビラ配りなどに奔走する。「存在感があって頼りになる彼を押し上げたい」と語る。
 地縁を意識した集票合戦も加速する。
 祖父の故秋男氏、父の故徳穂氏が旧築館町長を務めた千葉氏の陣営は、両町長を知る高齢層への声掛けを徹底。後援会幹部は「築館で『千葉ブランド』は健在。熱烈な支持層と連携し、票を伸ばす」と意気込む。
 一方、佐藤氏の父の故種男氏は旧町時代に町議を7期務め、議長もしていた。陣営関係者は「種男さんは温厚な人柄で広く慕われた人物。智君を知ってもらう足掛かりにしたい」と、こちらも浸透に躍起だ。
 地縁血縁が絡む激しい選挙戦に、両氏と高校で同じクラスだった男性は「同級生同士では最近、選挙の話題を避けている。色分けされるのがお互いに怖いのかもしれない」と吐露。その上で「最後は政策や人物評価で決めるが、選挙後にこの『分断』を収束できる人がいい」と静かに語った。

 ◇栗原市長選立候補者
千葉 健司(60) 会社社長  無新
佐藤  智(60) 前副市長  無新


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2017年04月19日水曜日


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