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大槌町図書館の被災資料電子化 山梨のNPO

DVDを寄贈した小林理事長(中央)と元町図書館長の佐々木さん(左)

 東日本大震災の津波で被災した岩手県大槌町図書館が収蔵していた資料を、山梨県笛吹市のNPO法人「地域資料デジタル化研究会」が電子化し、データを収めたDVDを18日、町に寄贈した。
 研究会の小林是綱(ぜこう)理事長(72)は震災当時、岩手県図書館(盛岡市)の指定管理者の総括責任者だった。その縁で2011年7月、大槌町図書館の被災した資料の洗浄と電子化に着手した。
 学生ボランティアの力を借りて町議会の議事録、小中学生の卒業文集、町広報誌など計約1万5000ページの泥を落とし、スキャンした。文字検索ができるようPDFファイルにした。
 贈呈式は町図書館で行われ、震災後に館長を務めた元町職員佐々木健さん(60)がDVDを受け取った。「津波で文集をなくした人もデータで閲覧できる。個人の歴史を取り戻すことは、震災後のまちづくりに生きるはずだ」と感謝した。
 小林理事長は「無事に終わって、ほっとした。被災によって失われかけた町の歴史を復活させる作業だった」と取り組みを振り返った。


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2017年04月19日水曜日


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