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<戊辰戦争150年>河井継之助を軸に展開

河井継之助

 2018年に戊辰戦争(1868〜69年)から150周年を迎えるのに合わせ、福島県只見町は本年度から2年間、戦争中に同町で亡くなった長岡藩家老の河井継之助(1827〜68年)に焦点を当てた記念事業を展開する。町内の史跡に案内の標柱を設置するほか、出身地の新潟県長岡市との交流事業を計画する。

 継之助は戊辰戦争で長岡藩の武装中立を貫こうとしたが、官軍に拒否され、戦端を開いた。一度は落城した長岡城を奪還したが、長岡城の攻防で敗れ、会津若松に向かう途中の只見町塩沢地区で死去した。作家司馬遼太郎の「峠」で広く紹介され、町内には資料を集めた河井継之助記念館がある。
 町は戊辰戦争150周年を機に、町民に町の歴史を知ってもらい、観光誘客を図ろうと事業を計画。歴史研究グループや観光団体と2月に実行委員会を設立した。

 標柱は本年度、町内の幕末維新期の史跡約20カ所に設置する。医王寺にある継之助の墓、会津若松に落ちのびる時に通った八十里越(ごえ)などが候補に挙がる。ガイドブックを作り、史跡を巡るツアーも企画する予定だ。

 来年度は講演会やシンポジウムの開催を目指す。只見町と同様に河井継之助記念館がある長岡市と交流事業を検討中で、両市町ゆかりの史跡ツアーや、記念館同士の展示交流がアイデアとして浮かんでいる。
 実行委の新国勇副会長(会津只見史談会理事)は「戦争時、村人たちが難民のような状況で逃げてきた長岡藩の人々を助けたことを知らない人が多い。町民にそうした事実を知ってほしい」と語る。事務局を務める町の担当者は「町の歴史を掘り起こし、観光振興につなげたい」と話す。


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2017年04月20日木曜日


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