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<次世代塾>若い力で震災伝承 「風化」防ぐ

学生、社会人混成のグループで震災伝承の課題を語り合う受講生=仙台市宮城野区の東北福祉大仙台駅東口キャンパス

 東日本大震災の伝承と防災啓発の担い手育成を目指し、河北新報社などが企画した通年講座「311『伝える/備える』次世代塾」が15日開講した。受講登録した大学生と社会人116人のうち101人が開講式に参加。「震災で起きたことを学び、教訓を他地域や次の世代につなげたい」と決意を新たにした。
 受講生は想定した定員30人の約4倍に上り、山形や東京など宮城県外からも11人が参加。「被災の現実に向き合いたい」「現場の声に耳を傾けたい」と意欲的な声が相次いだ。
 主催する「311次世代塾推進協議会」会長の一力雅彦河北新報社社長は、開講式で「皆さんは次世代塾の記念すべき1期生。震災に深く向き合い、学んだ防災の知恵を全国各地に伝えてほしい」と激励した。
 式後にはグループワークもあり、震災から連想するキーワードを出し合って意見交換。討議を踏まえ「あの日の教訓を自分の言葉で伝えられるようにしたい」「風化を防ぐため、学んだことを積極的に発信したい」と班ごとに誓いの言葉を述べた。
 講座は仙台市宮城野区の東北福祉大仙台駅東口キャンパスを主会場に、来年3月までに計15回実施。発災直後、復旧期、復興期の3段階に分けてテーマを設定し、津波被災地の視察も3回程度予定している。
 毎回、震災被災者や支援者の証言と訴えを聞いた後、1班10人前後のグループワークに臨む。講義の感想や意見を語り合い、対話を通して理解を深める。

[メモ]311「伝える/備える」次世代塾は毎月第3土曜日を基本に開く。受講無料。311次世代塾推進協議会には、東北福祉大仙台駅東口キャンパスの活用で協定を結ぶ河北新報社、東北福祉大、仙台市の三者を核に、東北、宮城教育、東北学院、東北工業、宮城学院女子、尚絅学院の6大学と学都仙台コンソーシアム、日本損害保険協会、みちのく創生支援機構が協力・連携団体として参加する。
 連絡先は協議会事務局の河北新報社防災・教育室=メールjisedai@po.kahoku.co.jp


2017年04月21日金曜日


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