宮城のニュース

<となりのレトロ>おおらかな時代再現

秋保電鉄の車両や駅舎を再現したジオラマ

◎昭和にタイムスリップ(13)秋保電鉄のジオラマ(太白区)

 正面のボタンを押すと、長さ40センチの電車がガタゴトと2周回る。「茂庭駅」に止まると子どもがボタンを押す。電車は再び回り始める。仙台市太白区の秋保・里センターにある秋保電鉄のジオラマだ。
 2001年のセンター開館に合わせて制作された。秋保電鉄は1914〜61年に営業。56年時点の資料によると、長町(太白区)−秋保温泉間の16キロを53分で結んだという。
 「いたずらされて参ってるんですよ。子どもにすごい人気なので」。センター職員の太田真さん(45)が申し訳なさそうに茂庭駅のホームで倒れていた人形を起こした。見物客が面白がってジオラマの模型をいじるのだという。
 実際の秋保電鉄も手作り感にあふれていた。元運転士の菅原勝行さん(93)=太白区=は「大勢が乗ると坂を上れない。沿線の三神峯にある東北大の学生たちによく車体を押してもらった」と振り返る。脱線も日常茶飯事で、乗客が線路に降り、復旧作業を手伝ってくれた。
 始発の運転士がサボりを決め込み、自宅で寝ていたら客が電車を運転して運転士を呼びに来たという、おおらかすぎる逸話も残る。
 センターの開館時間は午前9時〜午後6時で見学無料。年中無休。連絡先は022(304)9151。


関連ページ: 宮城 社会

2017年04月21日金曜日


先頭に戻る