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<同友会>被災企業を視察 再生への歩み体感

「みちさき」の菊地社長(右端)から説明を受ける視察参加者

 仙台市で開かれた全国経済同友会セミナー最終日の21日、全国の経済人らが閉幕後に宮城県内の被災地を視察した。東日本大震災からの早期復旧を果たした被災企業や生産管理の改善に挑む農業法人を見学し、再生への歩みに理解を深めた。(1面に関連記事)
 企業の復興を考える仙台市の視察コースには35人が参加。仙台港に近い宮城野区のキリンビール仙台工場を訪れ、2012年2月に全商品の出荷態勢を整えた経緯や多様な災害対策を聞いた。
 広島経済同友会の藤原昭典・賀茂鶴酒造社長(64)は「災害時に食料や燃料の調達をどうするか。被災企業の生の声を聞き、備えの必要性を改めて考えさせられた」と話した。
 一行は宮城野区蒲生の農業生産法人「みちさき」も視察した。被災農地に建てたビニールハウスで葉物野菜などを土を使わず養液栽培する。トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)と連携して、無駄を省く生産管理手法「カイゼン」を生産現場に導入し、効率的な出荷につなげている。
 菊地守社長(46)が「農業を製造業に変えて力をつけたい」と宣言。新潟経済同友会幹事の篠田弘成・ホクギン経済研究所社長(61)は「被災地全体で復興は道半ばだが、着実な事業改革で販路を築いている。前に進んでほしい」とエールを送った。
 セミナー参加者の視察は20〜22日に計5コース実施され、21日は仙台、石巻、東松島各市を巡る4コースに154人が参加した。うち1コースは1泊し、22日に山形県内を訪れる。


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2017年04月22日土曜日


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