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<山田線脱線>斜面崩落原因は地盤風化

 岩手県宮古市門馬のJR山田線松草−平津戸間で2015年12月、普通列車(1両)が崩れた土砂に乗り上げて脱線した事故の原因について、運輸安全委員会は27日、線路脇斜面の地盤が風化し、雨や融雪で崩落が促された可能性があるとする調査報告書を公表した。
 事故は15年12月11日夜に発生。乗客22人のうち1人が重傷、14人と運転士1人が軽傷を負った。線路脇の斜面は高さ25メートル、幅約32メートルにわたって土砂が崩れ、倒木も流入した。
 報告書によると、崩落した斜面は約80年前に切り土で造成された。地表から深さ約10メートルまでは風化で崩れやすくなった粘板岩で、雨や雪解けで地盤が緩んだと推測。線路付近の斜度は60度の急傾斜だったことも崩落の一因という。
 事故6日前には現場で長さ約7メートルにわたる落石が見つかった。安全委は崩落の予兆だった可能性を示したが、地表が積雪や防護ネットで覆われていたため予測は困難だったと結論付けた。事故前にJR東日本が実施した定期検査や巡回で異常は見つからなかった。
 安全委は再発防止策として、斜面状況を的確に把握し、必要に応じて落石検知装置の設置場所を見直すよう求めた。
 JR東日本は斜面の安全対策を進めている。大型連休明けに現場に残る車両の撤去作業に着手。10月以降の運転再開を目指す。


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2017年04月28日金曜日


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