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<仙台中学生自殺>昨年の調査 いじめ訴え

自殺した男子生徒が通っていた仙台市青葉区の市立中

 仙台市教委は29日、青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が26日に自殺したと正式に発表した。学校や市教委が昨年実施したいじめに関するアンケートで、男子生徒が「無視される」「物を投げられる」などと訴えていたことも明らかにした。
 いじめと自殺の関連は不明としたが、学校と市教委は他の生徒らへの聞き取りやアンケートを実施し、男子生徒の学校での様子やいじめの有無を詳しく調べる方針。
 大越裕光教育長や校長らが市役所で記者会見した。市教委によると、男子生徒は26日午前10時15分ごろ、自宅近くのマンションから飛び降り、死亡した。1時限目の授業後、上履きのまま校外に出たとみられ、マンション近くのアパート駐車場に制服の上着と生徒手帳が残されていた。遺書は見つかっていない。
 いじめに関するアンケートは、全校生徒を対象に昨年6月と11月の2回実施。当時中1だった男子生徒は「冷やかしや悪口、無視される」「物を投げられる」などと回答した。
 その後、学校による同級生男子6人への聞き取りで「臭い」「ばか」といった男子生徒に対する悪口が確認されたが、校長は会見で「お互いに悪口を言い合う状態で、双方を指導して解消した」と強調した。
 校長によると、男子生徒はほとんど欠席もなく、26日も普段と変わらず登校した。自殺の事実は28日に全校放送で生徒に報告し、保護者向けの説明会を5月1日夜に開く。
 市内の中学校では2014年9月、泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=がいじめを苦に自殺。16年2月にも同区の南中山中で2年の男子生徒=当時(14)=が自殺し、市教委の第三者委員会が「いじめによる精神的苦痛が自殺の一因」と結論付けた。
 大越教育長は相次ぐ自殺に「痛恨で言葉を失っている。自死につながらないよう、さらに対策を打ち出さなければならない」と語った。遺族は市教委を通じて「家族の現在の願いは、大切に育ててきた息子を安らかに見送ること」とのコメントを出した。


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2017年04月30日日曜日


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